安心の「目」全車両に 富士急行、電車内に防犯カメラ設置
佐藤靖
【山梨】東京の小田急線や京王線など鉄道の車両内で乗客が襲われる刺傷事件が相次いだことを受け、富士急行が全車両を対象に防犯カメラの設置を進めている。
国土交通省は今月、新規導入の車両に防犯カメラの設置を義務づけることなどを柱とする鉄道の安全対策を発表した。一方、富士急行は事件を重視して設置対象を全31車両に決めた。1編成(2~3両)で6~8台で計84台。約2週間分の映像を保存できる。映像の確認は必要なケースに限るという。
7日に富士吉田市内で設置作業にあたった鉄道技術所の勝俣拓郎副長は「これからは車両の安全だけでなく、車内の安全も考えていかないといけない」と話していた。