段ボールのおろち号できる 雲南市でお披露目

杉山匡史
[PR]

 JR木次線を走る観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」が段ボールで再現された。細部にもこだわって作り込んだ3両編成(全長約1・2メートル)で、実物の50分の1の大きさだ。沿線自治体の一つ、島根県雲南市の市役所で15日、石飛厚志市長にお披露目された。

 県会計年度任用職員の原禎幸(よしゆき)さん(67)=出雲市湖陵町=が手がけた。元国鉄職員でディーゼル機関車の運転士。今年10月、木次駅前の商業施設で駅舎や蒸気機関車などを展示したところ、精巧な作品に来場者から「おろち号」の制作を希望されたという。

 孫にレーシングカーを作ったことを機に独学で始めて5年余り。出雲大社松江城鳥取県の米子城や河原城など30点以上作ってきたが、「おろち号」は初めて。

 実物を何度も見学しながら、厚さ3~8ミリの端材を使って1カ月ほどで完成させた。中でも造りが複雑な機関車と、3両の車体の青と白と銀の色合わせに苦労したというが、開放的なトロッコの座席やテーブルも丁寧に作られている。全作品の中で最長という。

 原さんは「実物に近いものができた。細部も見て楽しんでほしい」、石飛市長は「おろち号に対する市民の愛情が形になった。木次線の盛り上げにもなる」と喜んだ。

 おろち号と城の作品は29日~1月23日、木次駅前の商業施設マルシェリーズで展示される。(杉山匡史)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら