アスベスト除去し観光の目玉に SL車両改造へ 岐阜・恵那市

戸村登
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 岐阜県恵那市は、市の施設で展示中の蒸気機関車(SL)「C12」を観光誘客に生かせるよう、車両改造に乗り出す。かつて旧国鉄明知線(現明知鉄道)を走り、JR東海から貸与されている車両で、改造後はイベントで運転室内を見学できるようにする計画だ。

 SLは現在、市中央図書館(恵那市長島町中野)の敷地内で展示している。だが、運転室に有害な石綿(アスベスト)が使われており、運転室に観光客を案内するためには、JR東海の許可を得て除去しないとならない。このため市は、改造に必要な事業費370万円を盛り込んだ補正予算案を市議会12月定例会に提出した。

 市観光交流課によると、来年2月に市が「明知鉄道ウィンターイベント」(仮称)を開く予定で、SLを使った「ふれあい体験」を計画している。

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