三陸ジオパーク推進協議会が初めてパートナーシップ協定

西晃奈
[PR]

 【岩手】青森、岩手、宮城の三陸海岸約300キロにまたがる「三陸ジオパーク」の推進協議会が13日、同じく沿岸を走る三陸鉄道(本社・宮古市)と初めてパートナーシップ協定を結んだ。国内最大規模のジオパークを、三鉄が「つなぐ」役割が期待されている。

 推進協議会はこれまで、三鉄に乗って行くジオパークツアーや、駅に横断幕を設置するといった方法で三鉄と協働してきた。三陸の交流人口拡大や震災伝承、防災教育などに関する今回のパートナーシップ協定を結ぶことで、従来の取り組みを深化させたいという。

 協定を受けて早速19日には、釜石駅から三鉄に乗り、宮古市の浄土ケ浜や名産のサケを楽しむ日帰りツアーを企画している。推進協議会会長の山本正徳・宮古市長は「南から北まで様々な魅力がある三陸ジオパークを、三鉄という一本の公共交通でつなぐ役割は大きい」、三陸鉄道の中村一郎社長は「海岸美や勇壮な断崖などジオパークにある資源を生かして、三陸をともに盛り上げていきたい」と話した。(西晃奈)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません