年末年始の終夜運転、また見送り 阪急・阪神・京阪・南海の関西4社
鈴木智之
阪急電鉄、阪神電鉄、京阪電鉄の関西大手私鉄3社は6日、前年に続き、大みそか~元日の終夜運転をしないと発表した。新型コロナウイルスの影響で乗客数の減少が続き、今後の感染状況もわからないためだとしている。
阪急と阪神は、12月30日~1月3日を土休日ダイヤで運転する。京阪は12月30、31日を土休日ダイヤで、1月1~3日は大津線を除いて正月ダイヤで運転する。いずれも大みそかの終夜運転や終電の延長はしない。
京阪電鉄の広報担当者によると、近年は終夜運転の利用自体が減っていたという。「緊急事態宣言の解除後も利用状況が回復せず、積極的な運行計画が立てられない」とする。
南海は11月29日に年末年始の運行計画を発表していた。大みそか~元日の終夜運転はしないものの、南海線難波―高石間のみ、大みそかの終電を延長する。
発表によると、難波午前2時20分発、高石2時23分発の各普通列車がそれぞれ終電となる。広報担当者は「コロナ禍の前のような利用が見込めず、初詣客も早めに帰ると考えられる」と説明している。