列車脱線やナイフ事件 JR西が乗客の避難誘導訓練

鈴木智之
[PR]

 JR西日本大阪支社は3日、鉄道事故や列車内での事件が起きた際に客の救護や避難誘導をするための訓練を実施した。宝塚線(福知山線)脱線事故の教訓を踏まえたもので、2年ぶり16回目。

 会場の吹田総合車両所森ノ宮支所(大阪市城東区)には、JR西と消防、警察、医療関係者ら約230人が集まった。第1部は、電車が車と衝突して脱線し、乗客が車内に閉じ込められたという想定で、救護活動をした。

 第2部は、京王線で乗客が刺された事件を受けて、車内で男がナイフを振りかざし、油をまいたという想定。駅間に車両を緊急停止させて、乗客を逃がす手順を確認した。訓練後には、座席やカーテンの生地に火をつける実演も行われ、車両が燃えにくい部材でつくられていることも参加者らに紹介した。

 水口英樹支社長は「どうやって判断し、対処するか、唯一無二の正解があるわけではない。課題を次の訓練に生かしていきたい」と話した。(鈴木智之)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら