JR東海、新型車両を初公開 「防犯性能」がアップ 

堀川勝元
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 JR東海は3日、新たな在来線の通勤型電車「315系」を報道陣に公開した。在来線で初めて防犯カメラを標準搭載し、緊急時に指令所からリアルタイムで車内を確認できるなど、防犯性能や快適性が向上した。来年3月5日に名古屋―中津川間で運行を始める。

 防犯カメラは1両につき5カ所設置する。非常通話装置のボタンを押すと乗務員と通話できるだけでなく、指令所にも通知されるため、より的確な対応が可能になる。停電時に最寄り駅までの自力走行を可能にする蓄電装置を、来年夏以降に順次設置する予定だ。

 快適性も向上する。国内で初めて人工知能(AI)で適温調整する冷房機能を搭載。各車両ごとに車椅子スペースを設け、車椅子対応トイレを1編成につき1カ所設置した。1人当たりの座席幅も1センチ広げた。

 JRによると、新型の投入は約23年ぶり。同区間は2023年度中に315系に統一され、ほかの区間にも順次導入される。担当者は「日々使ってもらう車両なので、快適に安心して乗れるようにした」と話す。(堀川勝元)

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