きのくに線のサイクルトレイン、通年実施に

滝沢貴大
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 【和歌山JR西日本は12月1日から、自転車を車両にそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を、きのくに線紀伊田辺―新宮間で実施する。来年12月末まで。

 同社は9月1日から2カ月間、同区間で、予約や追加料金が必要なく普通列車に自転車を持ち込める実証実験をした。同社によると、11月15日時点で、通算1004人、1日最大59人がサイクルトレインを利用した。5段階の満足度調査では、回答した138人の63・7%が最高の「5」、25・3%が「4」と好意的な答えだった。「このまま続けてほしい」といった意見も多く寄せられ、安全上の問題やトラブルも起きなかったことから通年実施を決めたという。

 同区間は元々通学利用が多く、それ以外での利用を促進するのが取り組みの狙いだ。アンケートによると、実証実験では利用者のほとんどがサイクリング目的だった。県内には「太平洋岸自転車道」など複数のサイクリングロードがあり、県もホームページでモデルコースや周辺施設の情報を公開したり、高校生の自転車競技を描いた人気アニメ「弱虫ペダル」とタイアップしたりと、自転車による観光客の誘致に力を入れている。

 12月1日からの利用時間は、平日は午前9時から終電まで、土日、休日は終日。予約不要で、追加料金もかからない。(滝沢貴大)

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