BRTで初の不審者対応訓練 JR・警察合同

星乃勇介
【動画】JR気仙沼線BRT車内での初の不審者対応訓練=星乃勇介撮影
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 首都圏などで列車内の殺傷・放火事件が相次いでいることから、宮城県警気仙沼署とJR東日本は29日、JR気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)での初の不審者対応訓練を実施した。実際にバスを使い、関係者は通報や避難の手順を確認。万一に備えた。

 消防や、運行を委託しているミヤコーバスも含め、約50人が参加した。客を乗せて走行中のBRT車内で、男がペットボトルに入った液体をまいて火をつけた、という想定。南気仙沼駅付近の専用道で、バスを走らせて実施した。

 異変に気づいた乗客が110番通報し、バスは行き先表示を「緊急事態発生」に変更。パトカーと消防車が専用道に乗り入れて追跡し、前からは覆面パトカーが接近して挟み撃ちにした。バスは脇道にそれて停車。前後のドアを開けて客を逃がし、けが人を搬送。男は降りてきて液体をまいたが、最後は警察官に取り押さえられた。

 非常脱出ドアや、外からドアを開けるコック操作の実演もあった。気仙沼BRT営業所の宇野宏所長は「混雑時にすぐ降りられるかといった点を検証していきたい」と話した。(星乃勇介)

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