女子硬式野球「東海ネクサス」を応援 JR貨物がヘッドマーク贈る

上山浩也
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 【愛知】女子硬式野球のクラブチーム「東海ネクサス」にJR貨物から、応援の横断幕とチームのロゴが入った機関車のヘッドマークが贈られた。昨年誕生したチームは現在11選手ながら、今年あった全国大会の2大会でいずれも3位に。只埜榛奈(ただのはるな)主将(26)は「次こそ日本一をとって愛知に帰ってきたい」と飛躍をめざす。

 横断幕を作成したのは、チームの支援企業でもあるJR貨物で監督・選手計4人が働いていることがきっかけだった。花岡俊樹・東海支社長は「チームが活躍する姿は我々にとっても励み。私たちは物流で地域の暮らしを支える立場だけれど、頑張っている選手にサポートできることはないかと社員で話し合った」。コロナ禍のため総出で球場に足を運べない分も、横断幕に応援の気持ちを込めた。

 鉄製ヘッドマークは実際に機関車につけることが可能だが、現時点で走行時に使う予定はなく、イベントなどで披露するという。

 選手6人で昨年発足したチームは現在11選手がいて、それぞれがチームを支援する企業で働く。水曜午後と土、日曜日を主な練習日にしている。その環境下で、32チームが参加した8月の全日本選手権と、21チームが争った10月の全日本クラブ選手権で準決勝まで進んだ。

 青木悠華選手(21)は昨年からJR貨物で働き始めた最初の選手。愛知機関区(稲沢市)で車両の点検に携わる車両係だ。「最初はハンマーの使い方も分からなかった」そうだが、いまではクレーンやリフトを動かし、溶接作業など様々なこともこなす。

 「ご縁をいただいた企業で働かせてもらい、練習のときも『頑張って』とみんなが送り出してくれる」と青木選手。少ない選手でもどうやったら勝てるか仲間と考えながら戦っているという。新たな後押しに「みんなが応援してくれているから、本当にありがたい。来年に向けてワクワクしている」と声を弾ませた。(上山浩也)

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