陸前高田と仙台結ぶ直行バス 運賃無料で1月末まで実証運行

宮脇稜平
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 岩手県陸前高田市仙台市を直行バスで結び、観光効果を確かめる実証実験が27日から始まった。鉄道やバスといった交通機関が少ない陸前高田市にアクセスしやすくし、外部から人を呼び込むねらいだ。来年1月末まで運行する。

 運行を担うのは地元バス会社「奥州交通」と企画会社「陸前高田企画」だ。陸前高田企画の村上清代表取締役は「市へのアクセスが良くなれば街の活性化につながる」と期待を寄せる。

 観光振興を促す観光庁の事業に採択され、助成金によりバスの運賃は無料。利用者は使用目的や適切だと思う料金を、利用後にアンケートで回答する。

 期間中には、陸前高田市内のツアー旅行やスポーツイベントも計画している。実証実験の結果を受け、今後の事業化も視野に入れているという。

 バスはアバッセたかたを出発し、仙台駅まで2時間45分で結ぶ。朝夜の2便は毎日運行。年末年始や月曜、金曜は昼にも運行されて計3便となる。

 乗車には予約が必要。予約や問い合わせは陸前高田企画(0192・22・9105)へ。

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