もう高くない!北総鉄道が運賃大幅値下げ 沿線人口増加で赤字解消へ

小木雄太
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 北総鉄道鎌ケ谷市)は19日、来年10月1日から大幅な運賃の値下げを実施する、と発表した。普通運賃で最大100円、1カ月分の通学定期で最大1万円以上の値下げとなる。首都圏の鉄道のなかでも割高だと批判を受けていた。財務状況が改善したため踏み切る。

 初乗り運賃は210円から190円になる。普通運賃は中距離を中心に20~100円(ICカードは15~105円)値下げ。通勤定期も750~4720円下がる。現運賃と比較した値下げ率は普通運賃で11・6%、通勤定期で13・8%。

 今回は、通学定期も大きく下がる。これまでは1カ月で1万5千円以上かかる区間もあったが、最大で1万円以上値下げし、1070~5080円となる。値下げ率は64・7%となり、「大手鉄道とほぼ同水準となった」(担当者)。

 同社は2000年ごろには、累積赤字が400億円にのぼるなど苦しい経営が続いていた。その後、沿線人口の増加などの追い風を受け、昨年度決算まで20期連続で純損益で黒字を計上。来年度中には累積赤字が解消できる見込みだ。(小木雄太)

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