京王線事件受け、大阪の鉄道15社が臨時会 府警「速やかな通報を」

染田屋竜太
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 東京都内の京王線の車内で乗客が男に切りつけられるなどして17人が重軽傷を負った事件を受け、大阪府警国土交通省、大阪の鉄道事業者15社は16日、大阪市内で臨時の連絡協議会を開き、普段の防犯活動や犯罪発生時の連携などについて話し合った。府警は同日から主要駅などでの警戒を強化した。

 協議会で、中野武義・府警鉄道警察隊長は、京王線の事件に続き、九州新幹線の車内で放火未遂事件が発生したことから「大阪でもいつ起こるかもしれないという危機感を持ってほしい」と呼びかけ、「巡回・監視の強化」「発生時の速やかな通報と対応」を求めた。会議では国交省の担当者から京王線の事件についての詳しい説明があり、鉄道事業者同士が、制圧に使うさすまたや防犯カメラの整備状況を確認しあったという。

 また、府警はこの日、鉄警隊と警備部が警備犬を使って新大阪駅を巡回した。年内、梅田や難波などの主要駅で警察官の巡回を強化。12月からは通常より期間を延ばし、鉄道事業者と協力した暴力行為への対応をするという。(染田屋竜太)

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