京王線事件受け合同点検 有田駅で伊万里署など
渡辺松雄
東京都の京王線や熊本県の九州新幹線の車内で、刺傷事件や放火未遂事件が相次いで起きたことを受けて、佐賀県有田町のJR有田駅で16日、伊万里署とJR九州、松浦鉄道が合同で、列車や駅構内にある非常用設備を点検した。
まず松浦鉄道の車両に入り、押すと運転席などのブザーが鳴る通報ボタンが作動するかチェック。4カ所のドアの上部には、非常時に開けるための装置があることを確認した。窓から脱出することもできるが、地面までかなりの高さがあるために注意が必要という。
伊万里署の警察官は、車内のごみ箱について「中が見えない。透明なものが望ましい」とアドバイス。このほか駅構内の防犯カメラの向きや、コインロッカーの状況なども確かめた。
また、不審者をさすまたで制圧する技術を鉄道会社の職員たちに伝授。「距離を取るために長く伸ばして、複数人で対応を」と指導した。
松浦鉄道の沼口隆之運輸部長は「相次ぐ事件に危機感を持っている。お客様の安全を確保するために、訓練を通じて非常時の乗務員の対応能力を高めたい」と話していた。(渡辺松雄)
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