刃物事件や事故に備え JR西と鳥取県警、消防が訓練

大久保直樹
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 車両事故や刃物を使った事件を想定し、JR西日本米子支社と鳥取県警、湖山消防署が12日、鳥取市徳吉の西鳥取車両支部で合同訓練を行った。同支社管内で今年9月、特急と軽乗用車の衝突事故があったほか、全国各地で刃物を使った事件が相次いでいることから、対処能力を高め、関係機関の連携を深める狙い。

 訓練は同市の鳥取大学前駅と末恒駅間の踏切で、走行中の列車と車が衝突し、けが人が発生したと想定。列車からけが人役を運び出したり、車両の点検をしたりし、情報共有や役割分担の手順を確認した。

 続いて車両内で刃物を持つ犯人役に対処する講習があり、県警捜査員が「相手から目を離さない」「まずは逃げることが大切」などと指導。同支社職員らが力を込められる盾の持ち方や姿勢のほか、盾がない場合にカバンや靴で対処する方法を学んだ。

 同支社の湊博之調査役は講評で「事故や刃物事案が頻発しており、いつ起きてもおかしくない。適切に対処できるよう練度を高めたい」と話した。(大久保直樹)

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