沿線が美術館 紀の国トレイナート

勝部真一
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 【和歌山】JR紀勢線(きのくに線)の駅舎などを美術館にする芸術イベント「紀の国トレイナート」が、JR御坊駅―新宮駅間と紀州鉄道(御坊市)を舞台に開かれている。2年ぶり7回目の開催だが、今回が「ラストラン」となるという。21日まで。

 「トレイナート」は「トレイン(列車)」と「アート(芸術)」を合わせた造語。紀南地方でまちづくり活動をする人や芸術家らでつくる実行委員会(廣本直子実行委員長)が2014年に始めた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった。今回で幕を閉じる予定。「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業になっていて、12市町の駅周辺など18カ所に作品が展示されている。

 期間中、全国から公募した図案を車両に描いた「デザイン列車」が運行。10月31日にJR紀伊田辺駅であった開幕式では、最優秀作品に選ばれた和歌山市中之島小学校3年、峯上竜弥さんがホームで出発のかけ声を送った。

 駅を拠点にまちを探索するイベント「ローカルダイブ」が、白浜(20日)、御坊(21日)で予定されている(いずれも有料)。展示や関連イベントなど詳しい内容は紀の国トレイナートのホームページで案内している。問い合わせは田辺商工会議所内の実行委員会(平日のみ、0739・22・5064)へ。(勝部真一)

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