交通系ICの愛称は「チェリカ」 全県で来春導入

上月英興
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 山交バス(山形市)、庄内交通(山形県鶴岡市)、JR東日本などが2022年春に導入する交通系ICカードの愛称が「cherica(チェリカ)」に決まった。県などが4日に発表した。特産品であるサクランボ(チェリー)とIC、カードの英語を組み合わせた。

 チェリカが使えるのは、両バス会社の全路線(予約制を除く)のほか、JRの「Suica(スイカ)」が使える県内外の駅や店などだ。さらに、宮城交通(仙台市)のスイカ導入路線や仙台市交通局の「icsca(イクスカ)」の対象エリアでも利用できるという。

 カードのデザインは、山交バスが発行する「yamako cherica」と、庄内交通が発行する「shoko cherica」の2種類。出羽三山や鳥海山などの山をモチーフに、「ic」部分にサクランボをあしらった。

 運賃支払時の接触や密集を減らすことで新型コロナウイルス対策にもつながるとして、導入には県が約5億7千万円、国が約2億9千万円を補助。バス約300台に読み取り機を設置し、カード約5万枚の発行を予定する。複数の民間バスが県全域で一斉に導入するのは全国初という。

 両バス会社の営業所などで500円のデポジット(預け金)で購入できる。発売開始の時期は未定だ。県総合交通政策課の担当者は「気軽に移動でき色々なサービスがあるので、幅広く使ってほしい」と話す。

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