4期務めた越前市の奈良市長が退任、駅周辺町づくり「推進を」

柳川迅
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 4期16年務めた福井県越前市の奈良俊幸市長(59)が5日、退任会見を開き、北陸新幹線の「越前たけふ駅」周辺の町づくりに関し、「着実に事業の推進を図ってもらいたい」と語った。

 新市長の山田賢一氏(63)は駅周辺の町づくりについて、内容を確認したうえで必要に応じて見直す考えを示していた。奈良氏はゼネコン「戸田建設」を民間開発事業者に選定したことなどに触れ、「新市長のもとで成果を上げてもらいたい」と求めた。

 任期中の印象深い事業には「コウノトリが舞う里づくり」と「だるまちゃん広場の整備」を挙げ、2年連続でコウノトリが巣立ったことや、絵本作家かこさとしさんとの交流を振り返った。今後は「全く白紙」とし、しばらく休養し、「どのように県政、市政の発展に貢献できるか、考えていきたい」と述べた。

 その後、退任式に臨み、職員ら約500人に見送られて市役所を後にした。山田新市長は8日に初登庁する。(柳川迅)

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