MICE施設の今後や西九州新幹線開業後を議論

小川直樹
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 産学官で長崎県の経済活性化策を話し合う「長崎サミット」が4日、長崎市の交流拠点(MICE〈マイス〉)施設「出島メッセ長崎」で開かれた。1日に開業したばかりの同施設の今後のあり方や、来年秋に予定されている西九州新幹線の暫定開業後の観光振興などについて議論が交わされた。

 MICE施設は大規模な会議が開催でき、周辺への経済波及効果が期待される一方で、新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン会議が増えた状況が懸念材料になっている。長崎経済同友会の中牟田真一代表幹事は「リアルの(会議)参加者を増やすためにも、魅力あるコンテンツの整備と発信が一層必要だ」と述べた。

 新幹線開業後の2024年には、通信販売大手のジャパネットホールディングスが、MICE施設にも近い場所に「長崎スタジアムシティ」を完成させる計画。経済団体からは、稲佐山山頂展望台につながるロープウェーのふもとの乗り場を、スタジアムシティまで延伸させることを要望する意見が相次いだ。

 サミットに参加した長崎市の田上富久市長は「延伸できれば、現在の乗り場の老朽化などの課題も解決できるが、いろんな課題を解決しなければならない」と話し、22年度中に市として方向性を示す考えを明らかにした。(小川直樹)

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