上半期の運輸収入、前々年の8割減 JR四国バス

福家司
[PR]

 JR四国バスは今年度上半期(4~9月)の営業概況を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、高速バスの運輸収入はコロナ禍前の前々年同期の79%減の3億8800万円にとどまり、厳しい状況が続いている。

 利用者の減少を受け、バスを減便しているため、9月の運行便数は計画の58・9%にとどまった。運輸収入は全国に緊急事態宣言が出され、県境をまたぐ移動自粛が呼びかけられた昨年同期を16%上回った。

 乗車人員(共同運行便を含む)を路線別にみると、利用者の多い香川―京阪神、徳島―京阪神がそれぞれ前々年同期より78%減、72%減と低水準だった。一方で、台風や大雨で鉄道の運休が相次いだ高知―京阪神が57%減と比較的減少幅が小さかった。

 上半期では5、6月に次いで9月の運輸収入が低かったという。担当者は「10月は9月より1~2割増で週末の利用が増えているが、まだ利用者は慎重のようだ。今後の利用状況をみながら、年末年始にかけて運休便の再開を検討したい」と話している。(福家司)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら