おもてなし看板完成、ランニング行事盛り上げ 岐阜・本巣市
松永佳伸
樽見鉄道の樽見駅(岐阜県本巣市根尾樽見)に「おもてなし看板」が立てられた。21日に除幕式があり、制作に協力した根尾幼児園、根尾小中学校の子どもたちら約60人が完成を祝った。
根尾地区では毎年、ランニングイベント「もとす遊RUN」や「早春淡墨(うすずみ)桜浪漫ウオーク」が開かれている。
市が進める「ウオーキング・ランニングのまちづくり」のアドバイザーで、プロランニングコーチの金哲彦さんが「樽見駅にシンボルになるものがあるといいのでは」と提案。根尾を訪れた人たちにおもてなしの気持ちを伝えようと、約1年前から看板の制作に取りかかった。
大きさは縦2メートル、横14メートル。市教育委員会が市内在住の美術家中島法晃さん(42)にデザインと構成を依頼。根尾中の生徒たちとアイデアを出し合い、原案を作成した。
駅のホーム側には、国の天然記念物「淡墨桜」に向かって、根尾の子どもやイノシシ、シカ、国の重要無形民俗文化財「能郷の能狂言」の翁、市の文化財「門脇の雨乞い踊り」の衣装を着た人が走る様子を描いた。
ロータリー側には、看板の制作に協力した子どもたちが、樽見鉄道に乗車している自分の似顔絵を描いた。根尾中3年の吉田彩織さんは「ふるさと根尾は私たちの誇り。根尾の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」と話した。