静かで揺れ少ない電気バス、関西に続々 環境貢献・コスト減に期待

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鈴木智之
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 環境への貢献やコスト削減の期待から、関西のバス会社で電気バスの導入計画が相次いでいる。阪急バス(大阪府豊中市)は、10月から大阪大学関係者用のキャンパス間シャトルバスに導入した。関西電力や阪大とともに、効率的な運用方法を調べる。京阪バス(京都市)や近鉄バス(大阪府東大阪市)も、路線バスに活用する予定だ。(鈴木智之)

「完全ゼロエミッション化」を実現

 大阪大学吹田キャンパスで9月30日、阪急バスが初めて導入した電気バスの出発式があった。披露されたのは、中国・BYDの大型電気路線バス「K8」2台。バッテリーに蓄えた電力を使い、モーターで走る。定員は80人で、内装は通常のバスと大差ない。

 だが、動き出すととても静かで揺れも少ない。バスといえば、軽油でディーゼルエンジンを動かすタイプが主流だが、大きなエンジン音や振動がないのは新鮮に感じる。

 電気バスは走行時に二酸化炭素大気汚染物質が出ない。さらに充電には、再生可能エネルギー由来としてみなすことができる関電の電力を使う。発電時にも二酸化炭素を出さない「完全ゼロエミッション化」を実現したという。井波(いば)洋社長は「エネルギーをたくさん消費するバス事業で、環境対策は喫緊の課題。導入した知見を、地域に還元しながら役立てたい」と期待する。

 K8の国内販売を手がけるビ…

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