四国の旅アプリがリニューアル デジタルチケットの新機能も
福家司
四国旅行に役立つスマートフォンアプリが、10月から始まった大型観光企画「四国デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせてリニューアルされた。「しこくるり」とアプリ名も変更し、JR四国では初となるデジタルチケットなどの機能を盛り込んだ。
四国ツーリズム創造機構によると、アプリは昨年8月に「四国旅ぱす。」として提供を始めた。観光スポットを紹介する機能などがあるが、コロナ禍もあってダウンロードは1年間で約4800件と低迷。このため、利用者のアンケート結果などをもとに大幅に改善した。
ポイントを購入して四国の観光施設などで使える機能では、対象を土産店や入浴施設など50カ所以上増やし、約120カ所とした。有効期間も3日から30日に延長。紹介している観光スポットも7倍以上の約500カ所に増やし、体験メニューも加えた。
さらに、四国DCにちなんで発売された「四国DC満喫きっぷ」のデジタルチケットを紙のチケットより千円安い9千円で販売。四国と小豆島を結ぶ航路のデジタルチケットも扱う。観光庁の実証実験で、11月下旬までは、小豆島で「しこくるり」利用客を対象とした無料シャトルバスや渡し船も運航する。
リニューアル後、関東、関西方面からの利用者が増えているといい、創造機構は来年3月末時点で1万2千件のダウンロードを目標にしている。
創造機構の半井真司・代表理事は「四国の観光、旅行者向けのアプリとして、完成度の高いものができた。多くの皆さんに四国に来訪いただき、コロナで落ち込んだ四国観光の復興につながることを期待している」と話している。