「SLやまぐち号」の台車に亀裂 定期検査で発見 JR西のD51

鈴木智之
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 JR西日本は19日、「SLやまぐち号」に使われている蒸気機関車D51形200号機の台車から亀裂や傷が見つかったと発表した。すでに補修を終えており、23日から営業運転する予定にしている。

 同社によると7月29日、法令に定められた定期検査で、機関車後部にある石炭や水を積む「炭水車」の台車内から見つかった。亀裂は長さ60ミリ、深さ15ミリで裏に貫通していた。傷は2カ所あり、それぞれ長さ70ミリ、深さ6ミリと、長さ65ミリ、深さ5ミリだった。経年疲労が原因と考えられ、ただちに大きな破損につながるものではないという。

 2019年3月の検査では異常がなく、その後は山口線の「SLやまぐち号」や北陸線の「SL北びわこ号」で運転していた。同社は「入念な検査を継続し、同種事象が発生した際は、早期に処置を行い、安全を確保する」としている。(鈴木智之)

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