工場での挟まれ事故軽減へ、「指ダミー」開発 パナソニックとトヨタ

田中奏子
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 パナソニックは15日、製造現場で指を挟まれる事故を減らすための事前テストで使える「指ダミー」をトヨタ自動車と共同開発し、販売を始めた。シリコーン樹脂などでできており、指がケガをする強さの力がかかると、傷が入る仕組み。工場で使うロボットなど、指の事故が起きる可能性がある機器に挟み込ませることで、ケガのリスクがどの程度あるかなどを確認できる。1セットで税込み6万6千円。傷が入る部分は交換できる。製造・販売はタナック(岐阜市)が手がける。

 ロボットとの協働が進むなか、パナソニックは2005年から製造現場における安全性についての研究開発を続けてきた。トヨタは工場での指を挟む事故を防ぐ方法を求めて、18年から開発に加わった。両社で想定される事故の状況をあぶり出し、指が挟まれてケガをする時の圧力を数値化。その強さで傷が入るように、指ダミーの素材を独自開発した。(田中奏子)

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