路面電車、衝突後も45m走行 自転車の中1女子は重傷 札幌

鈴木剛志 佐藤亜季 平岡春人
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 札幌市中央区南10条西15丁目の市道で11日午後10時5分ごろ、自転車に乗っていた同区の中学1年の女子生徒(13)が路面電車外回り循環便とぶつかり、頭の骨が折れる重傷を負った。運行する市交通事業振興公社によると、男性運転手(38)は「(運転台にある)時刻表や腕時計を見ていて赤信号を見落とした」と話しているという。札幌南署は業務上過失致傷の疑いで調べている。

 署によると、現場は押しボタン式の歩行者用信号がある横断歩道。女子生徒が青信号で自転車に乗って道路を横断していたところ、右側から来た路面電車の前部と接触して転倒したという。

 公社によると、運転手は赤信号で横断歩道にさしかかったところ、横断する自転車に気づいて急ブレーキをかけたが間に合わなかった。電車は停止するまで女子生徒と自転車を約45メートル押しながら走行したという。

 運転手は9月17日に電車を運転する免許を交付され、指導員がついて乗務を始めた。10月1日から単独で乗務し、この日は7回目の乗務だった。公社は、運転手を乗務から外して教習をやり直させる方針で、処分も検討するとしている。

 公社の藤井透理事長は記者会見を開き、「心よりおわび申し上げます。今後このような事故を発生させないよう再発防止策を講じます」と陳謝した。(鈴木剛志、佐藤亜季、平岡春人)

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