ラッピング列車大集合 宇和島駅で祭り、ファンら楽しむ
JR予土線を中心に走るラッピング列車を一堂に集めた初のイベント「予土線FunFun祭り」が9日、宇和島駅(愛媛県宇和島市)で始まり、家族連れや鉄道ファンら約1千人が参加した。大型観光企画「四国デスティネーションキャンペーン」の一環で、10日にも開かれる。
この日集められたのは、トロッコ列車の「しまんトロッコ」、0系新幹線をモチーフにした「鉄道ホビートレイン」、海洋堂ホビートレイン「かっぱうようよ号」の「予土線3兄弟」のほか、愛媛県鬼北町のPRのために今年登場した「鬼列車」、高知県四万十町で開催中のウルトラマンフィギュア展をPRする海洋堂ホビートレイン「ウルトラトレイン号」、主に予讃線を走る南予キャラクター列車「おさんぽなんよ号」の6列車。色とりどりの車両が並んだホームは、華やかな雰囲気に包まれた。
セレモニーでは、愛媛県予土線利用促進対策協議会の会長を務める兵頭誠亀・鬼北町長らによる和太鼓の演奏があった。JR四国の長戸正二・鉄道事業本部長は「きょうの祭りを起爆剤に、地域と四国、JRが元気になればと願っている」とあいさつした。テープカットや出発合図があると、しまんトロッコが発車した。
列車は時々入れ替わりながらホームに入り、参加者たちは車内の見学や撮影を楽しんだ。宇和島市の小学校2年生東村柚希さんは「いつも家の近くを走っているけど、こんなにたくさん集まっているのを見たのは初めて。おさんぽなんよ号の座席の色分けが好き」と話していた。