福井県南越前町が、同町牧谷に整備した道の駅「南えちぜん山海里」が8日、オープンする。一般道に加え、隣接する北陸自動車道上りの南条サービスエリア(SA)から歩いて施設にアクセスできるのが特徴だ。

 道の駅は、3階建て延べ床面積3902平方メートル。南条SAからの入り口となる2階部分には、地元の新鮮野菜や地酒、へしこ、越前がになど特産品をそろえた直売所、土産コーナーがある。さらに、名物の今庄そばや、日本海でとれた魚介のすしや海鮮丼が楽しめる和食店など7店舗が並ぶ飲食エリアを備えた。

 子ども連れにも楽しんでもらおうと、道の駅の隣には、広さ5952平方メートルの公園を整備。ボルダリングなどができる屋内遊び場も設けた。この遊び場の3階からは、長さ40メートルの巨大すべり台で公園に出られるようにしてある。

 町によると、南条SAは福井県内唯一のSAで、上りだけでも年間約400万人が立ち寄るという。道の駅を起点に、日本遺産に認定された北前船や鉄道遺産の関係地など、町内の観光地に足を延ばしてもらおうと、案内役の観光コンシェルジュも常駐させる。

 町は年間約100万人の来場者を目標に掲げる。担当者は「南越前の魅力を発信する拠点として多くの人が立ち寄って、県外と町をつなげる拠点にしていきたい」と話している。

 道の駅は一般道に面している。南条SAの駐車場に車を止めて利用できるが、駐車場が混雑していたり、長時間利用したりする場合はSAスマートインターチェンジで降り、道の駅の駐車場を使うよう町は呼びかけている。(佐藤常敬)

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