京都市営地下鉄・烏丸線で新型車が試運転 来春にも営業運転へ
諏訪和仁
京都市交通局の地下鉄烏丸線で1日から、新型車の試運転が進められている。真新しい車両は各駅で利用者の目を引いており、同局は撮影する際にマナーを守るよう呼びかけている。
新車両は行き先表示が「試運転」。毎日ではないが実際に走らせ、加速やブレーキの性能を確かめたり、消費電力を計測したりしている。消費電力は、開業時から40年走ってきた今の車両より3割ほど減る見通しだ。12月からは同局と、相互乗り入れしている近鉄の乗務員が運転や操作を訓練。来年3月に営業運転を始める予定だ。
試運転中の編成を含めて9編成の計54両を導入する。2021年度は1編成だけで、22~25年度は2編成ずつ導入する。ベビーカーや車いすが乗りやすいスペースを設け、西陣織や京友禅も展示するなど、これまでの車両にはない工夫が施されている。