「パイ山」の広場、平らに新装 阪急神戸三宮駅北側

鈴木春香
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 【兵庫】「パイ山」「でこぼこ広場」の愛称で親しまれた阪急神戸三宮駅北側の「さんきたアモーレ広場」(神戸市中央区)が2日、新たな姿で公開された。待ち合わせ場所としてだけでなく、イベント会場として街のにぎわいを生む場所になると期待されている。

 広場は、阪急ビルの建て替え工事のため2016年に閉鎖されていた。凹凸のあった地面は平らになり、円盤状のオブジェなどが配置された。兵庫区のパート加々見真由美さん(46)は「前より開放感がある。周辺は歩行者天国に近い感じで、ゆったりくつろげそう」と話した。

 2日夕のオープニングセレモニーでは、設計した市出身の建築家、津川恵理さんが「愛される場所になることを願っています」とあいさつ。ダンスパフォーマンスのあと広場は開放され、さっそく大勢の人が座り、写真を撮っていた。

 市によると、広場は隣接する「サンキタ通り」とともに歩行者利便増進道路(通称「ほこみち」)に指定される予定だ。イベント開催で必要な道路占用許可が取りやすくなるため、担当者は「アートの発信拠点にもなってもらいたい」と話す。

 広場の新たな呼び名について、市は「パイ山」や「でこぼこ広場」と同じく自然と定着したものを使いたいとして、当面決めない方針。1年後をめどに、どう呼ばれているかのアンケートを検討している。(鈴木春香)

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