絶滅危機のフジバカマ、駅ホームに 立命館大・京福電鉄

高木智也
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 絶滅の危機にある秋の七草のひとつ、フジバカマを増やそうとしている立命館大(京都市北区)の学生たちが2日、鉢植えのフジバカマを京福電鉄北野線の全駅に飾った。フジバカマを増やし、この蜜を好む「旅するチョウ」として知られるアサギマダラが飛来する街づくりをめざしている。

 立命館大の学生と教職員、京福電鉄社員らが取り組んでいる「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」の一環。フジバカマは昨年から、衣笠キャンパスで栽培を始めた。駅のホームに飾ったのは、今年5月から育てたもので、小さな藤色の花がたくさん咲いた。鉢は消防署で使い古したホースをリサイクルして作った。

 法学部2回生の中邑陸人さん(20)は「フジバカマが地域に根ざすようになり、アサギマダラが飛んでる来るのを住民らに見てもらいたい」と話した。(高木智也)

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