札幌駅前の再開発計画 46階ビルや新幹線駅東改札口

斎藤徹
[PR]

 2030年度の北海道新幹線札幌延伸に合わせたJR札幌駅前の再開発事業で、札幌市は1日、駅南側の二つの街区に建設する巨大複合施設の整備計画を公表した。また、新幹線ホームが設置される駅の東側に新たに「東改札口」を設置する計画も明らかにした。

 再開発地区は駅南側の「北5西1街区」と「北5西2街区」。札幌市やJR北海道などは、駐車場などとして利用されている西1と、商業施設「エスタ」やバスターミナルがある西2にまたがる複合施設を建設する計画を進めている。

 計画では、複合施設の延べ床面積は約39万5千平方メートル。西1に地上46階地下4階、高さ約250メートルのビルを建設。高層階に国際水準のホテル、中層階には高機能オフィスが入る。地下には約760台分の駐車場を整備する。

 西2のビルは地上12階地下2階で、西1のビルと連絡し、一体の商業施設が入る。4階は北海道新幹線改札と直結させる。両街区の地上部分にはバスターミナルを建設し、西1を都市間バス、西2を路線バスの発着点として使う。

 22年度早期に都市計画を決め、事業認可を経て23年度に着工するとしている。工事は市民生活に大きな影響を与えるため、市は29年度中をめざす完成をできるだけ早めたいという。

 また市は、北海道新幹線駅の改札口について、現計画にある北5条西1丁目側の西改札口に加え、北5条東1丁目付近に東改札口をつくる。「請願」改札としてJR北に設置を要望し、整備費は市が負担する。付近には交通広場もつくる。

 市は、バスやタクシーなど交通結節機能が向上する▽創成川通を渡ることなく新幹線を利用できる▽市が進める創成川通以東の再開発とも連動し新たなにぎわいが生まれる、などの効果を見込む。22年度中に基本設計を終え、25年度の着工をめざす。(斎藤徹)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません