山陰線、きょう再開 江南―田儀駅間地すべりから復旧

清水優志
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 大雨による地すべりの影響で不通となっていたJR山陰線江南(出雲市湖陵町)―田儀駅(同市多伎町)間について、2日の始発列車から運転が再開される。JR西日本米子支社による点検作業が1日にあり、約1カ月半ぶりに列車が同区間を走った。

 出雲市多伎町の国道9号では8月18日、路面に亀裂が入るなど大規模な地すべりが見つかった。並行して走る山陰線は同区間で運行を取りやめ、翌日以降バスによる代行輸送を続けていた。

 1日は運転再開に向け、回送列車にJR社員5人が乗り、車内から線路や踏切設備の点検を行った。列車の窓には復旧にあたる工事関係者や住民に向け「ありがとうございます」の文字が掲げられ、沿線では手を振る人の姿が見られた。

 土砂の撤去やのり面の復旧はほぼ完了しており、現場付近では当面の間、徐行運転するものの、ダイヤに影響はないという。

 佐伯祥一支社長は報道陣の取材に「お客様にはご不便をおかけしたが、想定よりも早く運転再開までたどり着けた。安全を最優先に今後も輸送サービスに努めたい」と述べた。

 一方、出雲市多伎町多岐―大田市朝山町間で全面通行止めとなっている国道9号は今月中旬、片側交互通行での仮復旧を見込む。国土交通省松江国道事務所によると、全面復旧には今後、複数年かかる見通しだという。(清水優志)

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