箕面の新駅開業に先駆け、複合公共施設がオープン

瀬戸口和秀
[PR]

 大阪府箕面市で2023年度に予定される北大阪急行線の新駅「箕面船場阪大前駅」の開業に先駆け、隣接する船場地区に複合公共施設がオープンした。図書館や生涯学習センター、文化芸能劇場が一体となったもので、4月に開校した大阪大学の箕面新キャンパスが隣接し、市は文化国際交流の拠点として期待する。

 市は新駅周辺のまちづくりを進めており、複合公共施設は19年4月に着工し、今年4月に完成した。総事業費は約138億円。

 大学図書館の機能を持った市立船場図書館が5月にオープンした。施設の2~4階にあり、約71万冊を所蔵する。2階は市の蔵書スペースで、「一般エリア」と親子が気軽に利用できる「にぎやかエリア」に分かれ、カフェスペースもある。3、4階は阪大の蔵書が並び、AVライブラリーやグループ学習室、研究個室も備える。

 市立船場生涯学習センターも5月に開館した。施設の5、6階にあり、最新の映像・音響設備を備えた会議室や多目的室、スタジオがある。3人制バスケットボールフットサルができる屋外運動場も設けた。

 8月には、市立文化芸能劇場がオープンした。外観の特徴的な編み目のデザインは、箕面の地名の由来である農具の「箕(み)」と、船場地域を象徴する「繊維」をモチーフにした。

 大ホール(1401席)、小ホール(300席)、リハーサル室を備える。オープニングイベントとして8~9月の週末を中心に、ピアノのリサイタルや演劇、落語、ダンスが新型コロナ感染防止対策を徹底した上で催された。

 施設に隣接する阪大の箕面新キャンパスには外国語学部や、留学生が学ぶ日本語日本文化教育センターがある。市の担当者は「大学の研究者や学生、留学生らの活動と連携して、国際色豊かで文化・芸能的な催しができれば」と話す。(瀬戸口和秀)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら