作業員負担を軽減 JR西、ロボットアーム搭載の新工事車両

高橋孝二
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 【岡山】保守作業員の人手不足を受け、JR西日本は、ロボットアームを搭載した工事用車両を開発し、運用を始めた。これまで作業員が高所作業車で行っていた業務を担うもので、同社などが3億円をかけて開発。導入は鉄道業界で初めてという。

 電気工事用の「ブラケットハンドリング車」で22日、岡山保線区での訓練でお披露目された。線路上の電線を支える「可動ブラケット」と呼ばれる重さ約80キロの金属製部品を交換するもの。アームには3Dカメラも搭載されており、遠隔操作で障害物をよけながら高所にある可動ブラケットをつかむことができる。岡山支社の担当者は「労災リスクの低減につながる」と話す。

 支社管内には交換が必要な可動ブラケットが約1万基。設置から30年前後のものを年200~300基交換しており、新車両で来年3月までに在来線の40基ほどを作業するという。(高橋孝二)

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