「流域とのギャップ受け止めて」 JR東海に静岡知事注文

玉木祥子
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 リニア中央新幹線静岡工区の工事をめぐり、JR東海大井川流域の首長らと初めて意見交換会を開いた。川勝平太知事は21日の定例会見で、会の開催を評価。一方で、首長らから大井川への影響を懸念する声が上がったことに触れ、「JR東海の金子社長も目が覚めたのでは」と述べた。

 JR東海は18日、静岡市内で大井川流域の首長らと意見を交わした。県は川の流量や生態系への悪影響を懸念し、JR東海との議論は膠着(こうちゃく)状態が続いている。川勝知事は「説明すれば分かると思っていたのだろうが、いかに流域とのギャップがあるか受け止めてほしい」と注文を付けた。

 この問題に絡み、17日に告示された自民党総裁選にも言及。「誰も国策であり、命にも関わるリニアについてコメントしていないのは物足りないと思っている」とし、支持する候補者は「いません」と述べた。(玉木祥子)

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