JR九州と宮崎交通が覚書締結 10月から高鍋駅で連携強化

神崎卓征
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 JR九州(青柳俊彦社長)と宮崎交通(高橋光治社長)は17日、持続可能な地域輸送サービスをめざして連携する覚書を締結した。最初の取り組みとして、日豊線高鍋駅で鉄道とバスの乗り継ぎを改善し、特典つきのデジタル切符の発売を始める。

 宮崎交通は10月1日、高鍋駅に停車するバスを大幅に増便。宮崎市街地から高鍋町木城町の温泉に向かうバスも全便、同駅に停車させる。運行ダイヤも改正し、JRとの乗り継ぎの利便性を高める。

 両社は、宮崎―高鍋間の鉄道と、両駅周辺のバスを利用できるデジタル切符「高鍋デジタルきっぷ」(大人1300円、子ども650円)を新発売。同様に「木城デジタルきっぷ」(大人1700円、子ども850円)も発売する。

 それぞれ各町内で使えるクーポンがつく。高鍋町では対象となる飲食店の料金が5%引きに。木城町では温泉の入浴料が100円安くなったり、ソフトクリームが50円安くなったりする。

 両社はこれまでも連携してきた。昨年のアミュプラザ(宮崎市)の開業に合わせ、宮崎駅や佐土原駅の鉄道とバスの運行状況を確認できるデジタルシステムをつくったり、スマホ用の交通検索アプリ「my route(マイルート)」を使ったサービスを提供したりした。今回の覚書で協業を加速させるという。(神崎卓征)

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