雨で不通の久大線 36日ぶり再開 JR由布院駅
中沢絢乃
今年8月の豪雨で被災して日田―豊後森間が不通となっていたJR久大線が17日、始発から運行を再開した。博多と由布院、別府を結ぶ観光列車「ゆふいんの森」も36日ぶりに運転を再開。大分県由布市湯布院町の由布院駅のホームでは、地域住民や駅員らが旗を振りながら笑顔で祝福した。
列車を出迎えた由布院温泉観光協会の太田慎太郎協会長(41)は「田園の中をぱーっと走っていくゆふいんの森号の姿は自分たちの生活の一部。コロナ禍で温泉街は厳しい中だが、森号とともに日常がちょっとずつ帰ってくることがとてもうれしい」と話した。
JR九州大分支社によると、久大線では豪雨により、同県玖珠町山浦の「第十玖珠川橋りょう」の橋脚に巨大な岩がぶつかるなどして線路が変形したり、線路に土砂が流入したりする被害が計27件確認された。橋脚に施した処置は応急的なもので、当面の間、橋や橋の前後では時速25キロで徐行運転する。
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