電動車いす死亡事故、踏切で現場点検 県警やJR四国など
堅島敢太郎
香川県観音寺市のJR予讃線の踏切で電動車いすの女性が特急列車にはねられた8月の事故を受け、県警などは6日、現場点検を実施した。
県やJR四国、電動車いす安全普及協会の担当者ら12人が参加。協会の担当者が実際に電動車いすに乗って踏切を渡り、安全性を確認した。その後の協議では、市とJRが線路脇の道路から踏切内まで続く白線を引いて誘導することや、電動車いすの利用者向けの講習会など啓発活動の実施などが提案された。
県警によると、県内で電動車いすの交通事故は、過去5年間に10件発生しており、うち9件が自動車との事故という。
協会は電動車いすでの踏切の通行を避けるよう求めており、観音寺署の矢嶋浩司交通課長は「やむをえず踏切を渡る場合はきちんと安全を確認し、可能であれば他に通行者がいるときに渡っていただけたら」と呼びかけた。