未来の運転士 富山で訓練 栃木のLRT候補生 富山

朝倉義統
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 2年後に宇都宮市などで開業予定の次世代型路面電車(LRT)の運転士候補生が、全国の電鉄会社で訓練中だ。運行会社「宇都宮ライトレール」からの派遣で、富山地方鉄道(本社・富山市)には6人が配属された。実際の路線に乗務するなどして、日々、技術を磨いている。

 宇都宮ライトレールは、2023年3月にJR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地(栃木県芳賀町)までの14・6キロを結ぶ。同社には運転士候補生は現在39人おり、全国の8社に分かれ、免許取得に向け訓練を受けている。

 富山地鉄に派遣された6人のうち、菅野桜さん(22)は、6月末の学科9科目の国家試験に合格。富山地鉄の山本民子・教導運転士(52)の指導のもと、実際の路線に乗務している。

 「最初は運行中に車が飛び出てくるんじゃないかと不安だったけれど、今はちょっとだけ景色も楽しめています」と菅野さん。山本さんは「だいぶ頼もしくなった」と応えた。

 富山地鉄の動力車操縦者養成所主任教師・六軒正裕さん(52)は、「訓練している人たちには安全はもちろん、栃木で活躍できるよう一歩進んだ技術を伝えたい」という。(朝倉義統)

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