西鉄社長「重大に受け止める」 2件の路線バス事故を謝罪
松本真弥
西日本鉄道(福岡市)の林田浩一社長は2日の記者会見で、今年5~8月に発生した2件の路線バスの事故について、「重大に受け止めている」と謝罪した。管理者による指導や情報共有を強化し、再発防止に努めるという。
林田社長は会見の冒頭で、「この事実を重大に受け止め、いま一度安全対策と事故防止に向けた取り組みを見直し、信頼回復に努める」と述べた。
北九州市の県道で5月、西鉄の路線バスが電柱に衝突し、乗客16人が重軽傷を負った。居眠りが原因として男性運転手(50)は8月、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の容疑で書類送検された。
8月28日には、同市の国道3号で、自転車の70代女性を路線バスがはねて死亡させる事故も起きた。
死亡事故を巡っては、ネット上に「自転車が急に車道に出てきたのだろう」などと女性に非があるような投稿が相次いだため、同社は同月31日、「事故の原因は乗務員の前方不注意であり、自転車の走行には全く問題がなかった」とのコメントを出した。
ドライブレコーダーや運転手への聞き取りで事故の状況を確認しており、ネットの投稿に気づいた社員からの指摘で、「事実とは異なる」と異例のコメントを出すことにしたという。(松本真弥)
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