JR四国社長、今年度運輸収入の計画達成「困難」

福家司
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 【徳島】JR四国の西牧世博社長は30日の定例会見で、2021年度の事業計画に掲げた鉄道運輸収入179億円の達成が困難になっていると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で、回復の見通しが立たないためという。

 事業計画では、今年度も感染症の影響がある程度残ると想定し、前年度比51%増、感染症と大規模災害のなかった16年度比25%減の運輸収入を計画に盛り込んでいた。しかし、今年4~6月の運輸収入は、国の行政指導に基づく経営改善に向けた中間指標の39億円に対し、27億円にとどまっていた。

 西牧社長は運輸収入の目標達成について、「昨年8、9月は全国で緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も出ていなかった。今年は多くの都道府県で出ている」としたうえで、「下期でどのぐらい回復するかわからないが、昨年度の営業収入をクリアできないと、事業計画の達成は難しいのではないか」との見通しを示した。(福家司)

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