終戦2日前、機銃掃射受け爆発 成東駅で献花式

三嶋伸一
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 終戦の2日前、旧国鉄成東駅で弾薬を積んだ貨車が米軍の機銃掃射を受け爆発し、国鉄職員や将兵ら42人が犠牲となった惨事を悼む献花式が13日、JR成東駅であった。地元の松下浩明・山武市長やJR東日本千葉支社の中川晴美支社長ら関係者二十数人が駅前の碑に集まり、76年前の惨事を忘れまいと誓った。

 JR東日本千葉支社などによると、1945年8月13日昼前、駅に停車中の貨物車両に米軍機が機銃掃射し、車両で火災が発生。消火活動などをしていた駅職員15人と将兵27人が弾薬の爆発に巻き込まれた。駅職員には10代の男女9人もいたという。

 碑には「礎」と彫られ、裏側に「(42人は)瞬時にして散華し平和の礎と化す」と記されている。献花式は2009年からJR東日本千葉支社が開いてきた。今年初めて献花したという市内の男性(48)は「いつも使っている駅で終戦直前にこんな悲劇があったと知り来た。二度とあってはいけない」と話していた。(三嶋伸一)

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