「住民の足、減らさないで」 福井県知事、JR西に

鈴木智之
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 福井県の杉本達治知事らは16日、大阪市北区JR西日本本社を訪れ、同社が10月に予定している小浜線や越美北線の減便計画に対して、運行本数の維持などを求める要望書を提出した。「性急に合理化を進めようとしており、地元にとって到底受け入れられない」と訴えた。

 要望書には知事のほか、県議会議長や沿線市町長らが名を連ねている。両線が住民の重要な交通機関であることから、北陸新幹線の敦賀までの延伸に向け、さらに利便性を向上させるようにも求めている。

 JR西の長谷川一明社長との面会を終えた杉本知事は、「各路線が維持できないことは一定理解しているが、急な減便をすぐに受け入れるのは無理。しっかり意見交換させていただく必要がある」と話した。

 JR西は10月、乗車率が2割以下の普通列車を主な対象に、全社で130本規模の減便をする予定にしている。同社は要望に対し、「通勤、通学などの利便性に精いっぱい配慮するとともに、観光等のご利用が多く見込まれる場合には、柔軟に対応していきます」などとするコメントを出した。(鈴木智之)

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