模型やVRで学ぶ新施設 台車亀裂の教訓を継承 JR西
鈴木智之
JR西日本は14日、博多総合車両所(福岡県那珂川市)に、新たな教育設備「安全考動室」を設けたと発表した。2017年に起きた新幹線の台車亀裂問題の教訓を伝えていくために活用するという。
部屋には、異音や異臭に気づきながら運行を続けた経緯や、亀裂が起きた技術的な解説をまとめたパネルのほか、台車の原寸大の模型を設置している。VR(仮想現実)で、当日の車内での社員らの動きを体感することもできる。
6月から山陽新幹線の車両保守担当者約650人に対する研修を進めている。社員からは「模型を目の当たりにして背筋が凍る思いがした」「自分だったらどうすべきか改めて考えることができた」などの感想が聞かれたという。
長谷川一明社長は14日の定例会見で「高速輸送機関の新幹線で事故の芽を見逃してはならないということを、社員に鮮明に感じてもらいたい」と話した。
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