五輪の「夜行新幹線」取りやめ 宮城県のサッカー試合後

小川崇
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 JR東日本は13日、東京五輪に向けて深夜帯に増発を予定していた仙台発東京行きの東北新幹線の運行を取りやめると発表した。1都3県などの会場で無観客が決まるなか、同社は山手線などの首都圏21路線の終電延長を9日に取りやめ、東北新幹線についても組織委員会などと調整していた。

 6月に発表された五輪ダイヤでは、宮城スタジアムのサッカーの競技日程に合わせ、東北新幹線(仙台―東京、盛岡間)が午前0時以降も走る計画だった。同社によると、新幹線は保守作業や騒音対策などで午前0時~6時の間の運行を想定しておらず、SNSなどで「夜行新幹線」などと話題になっていた。

 宮城県村井嘉浩知事は、五輪で訪れる観客への直行直帰の呼びかけを検討している。首都圏向けの観客輸送について同社は「組織委から(新幹線の)要請が取り下げられた。当日に帰る場合、発車時間を確認した上で観戦してもらいたい」としている。(小川崇)

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