京阪電鉄が過去最大級の本数削減 コロナ影響で9月から
鈴木智之
京阪電気鉄道は8日、9月25日実施のダイヤ改定で、京阪本線などの運転本数を減らし、終電時間を前倒しすると発表した。コロナ禍で乗客が減っている影響のほか、深夜の保守作業時間を確保するねらいがあるという。
大津線を除く全路線の運転本数を平日は15%、土日祝日は19%減らす。削減規模は過去最大という。京阪本線では昼間に10分間隔で走っていた特急や準急を15分間隔に変更し、特急より停車駅が多い快速急行を30分ごとに運転する。
交野線、宇治線、中之島線の昼間の運行も、10分間隔から15分間隔に減らす。最終電車の時刻は最大約20分繰り上げる。
利用者は一昨年に比べて、平日で約3割、土日祝日は4割減少しているという。8日、大阪市内で会見した井上欣也常務は「利用者の数は元通りにはならないと見込んでいる。心苦しいが、利用に応じた本数見直しをしたい」と話した。