脱線 線路幅拡大放置が原因 国の安全委報告 富山

波多野陽
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 富山地方鉄道の東新庄駅(富山市新庄町1丁目)で2020年7月、2両編成の列車が脱線した事故で、国の運輸安全委員会は今月24日、同社が線路幅の拡大を放置したことなどが原因だとする調査報告書を公表した。

 報告書によると、同社は20年3月の検査で線路幅が基準値より広がっていることを把握したが補修しなかった。基準値超えを見つけてから直すまでの期限が定められていなかったことや他の箇所の保守を優先させていたことが背景だと指摘した。

 同社は「真摯(しんし)に受け止め、具体的な再発防止策を検討する」と話している。

 事故があったのは上市発電鉄富山行きの普通列車。乗客31人と運転士1人にけがはなかった。(波多野陽)

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