バスに立てこもるテロリストを…警視庁SATの訓練公開

鶴信吾
【動画】東京五輪・パラリンピックを前にしたテロ対策の特殊部隊「SAT」などによる警備訓練=鶴信吾撮影
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 東京五輪パラリンピックを前に、警視庁は22日、テロを想定した訓練を東京都江東区で実施し、報道機関に公開した。

 テロリストが路線バスに立てこもった想定で、銃器対策部隊や特殊急襲部隊(SAT)が、大きな音や光を発する特殊閃光(せんこう)弾やハンマー、機関拳銃(サブマシンガン)を使った狙撃・制圧の手順を確認した。

 SATはテロ対策の専門部隊で、同庁によると、公開は2018年2月に首都高速で実施した訓練以来という。

 訓練には要人の警護を担うセキュリティーポリス(SP)も参加。拳銃を持った犯人から警護対象者を守り、現場を速やかに立ち去る動きを確認した。

 車道を占拠した暴徒対策では、機動隊員らが体を使って集団を取り囲み、相手を傷つけないように、日本語や英語で「速やかに歩道にあがりなさい」と警告した。

 斉藤実・警視総監は訓練後、参加した約550人の職員に「東京に集う全ての人の安心安全を確保するため、それぞれの持ち場で全力を尽くし、使命を果たしていただきたい」と訓示した。(鶴信吾)

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