肥薩おれんじ鉄道に初の女性社長 熊本県OGの古森氏
城戸康秀
肥薩おれんじ鉄道(本社・熊本県八代市)は、社長の出田貴康氏(64)が退任し、後任に元熊本県天草広域本部長の古森美津代氏(60)をあてる人事を内定した。関係者によると、16日に開く株主総会・取締役会で正式決定される見通し。
八代駅と川内駅(鹿児島県)を結ぶ同鉄道は、熊本、鹿児島両県と沿線自治体などが出資する第三セクター。2004年3月に九州新幹線の並行在来線を引き継ぎ開業して以来、女性が社長に就くのは初めて。
古森氏は九州大学法学部を卒業後、1985年に熊本県庁に入った。産業人材育成課長などを経て18年から天草広域本部長を務め、今年3月に定年退職した。4月から同鉄道の参与を務めている。